ホイットニー死んじゃいましたね。
事件性はないということなのでただ亡くなってしまったことを残念に思うばかりですが、家庭内暴力や薬物トラブルなどのニュースを残念に思いつつも、またいつか、オバハンになった姿で圧倒的な歌声を披露してくれる機会があるだろうと、勝手に思ってたのですが。アーティストはロングランですよ、ロングラン。解散なんて20年後に再結成すればいいんだし。生きさらばえてこそですよ。老い恥さらしてこそだよ!
13歳のChina Anne McClainのビデオ貼っておきます。同じこと歌っててもオリジナルよりずっといいね。スポットの明るさに関わらず、表現することの楽しさをいつまでも。
ほいで『マシンガン・プリーチャー』観てきました。
この映画に興味を持ったのは、ある日「クリス・コーネルは今何してるんだろう」と、適当にyoutubeしてる時にこのビデオを見つけて、口髭の男前がエディ・ヴェダーのような風貌でなんか神妙に歌ってるので「なにがどうなった」と見ていたら、この映画のテーマソングだったのです。
ストーリーは、薬の売人で(しかもバイカー)荒んだ生活をしていた男が信仰心に目覚めて、ある日教会でアフリカで宣教活動してた牧師さんのお話を聞いたことをきっかけに興味を持ち、ちょっとアフリカ行ってくる、とアフリカに行ったところ、内戦でひどい目にあっている子供たちの姿を見て、2度、3度とアフリカへ渡り、そのうちアメリカの家族もないがしろにして、さらにはアフリカでも武装勢力に抵抗するためにどんどん凶暴化してしていってしまい、自分を見失ってしまい、最後にもう一度大切なことに気づいた、のかな?というお話です。
髭がいい
主役のジェラルド・バトラーは、キング・レオニダス(300)よりは怒ってないけども、自分を見失ったときはやはりスパルタンな感じで凶暴化してました。奥さんには「お前はストリッパーもう一回やって稼いで来い!」って言うし、娘にも「プロムにのっていくリムジンなんかに金は出さん!アフリカの子供乗せるトラック買うんだよ!」とか、幼馴染にも「おれんちで大きな顔するなこの野良犬め!でていけ!」とか言います。しかも言われた幼馴染は傷ついたあまりヤクにもう一回手を出して主人公に「もう一回話聞いてほしかった。。。」と電話して死んじゃいます。このようにどのパターンにも自分にストレスとなって返ってきて、へこみます。This is NOT Sparta! なのです。そこが役者さんの愛嬌ある表情も手伝って少しかわいい。
まじめに感想を言うと、そもそもが非常に複雑な心情の話で、最初は信仰がきっかけでも、アフリカの(スーダンです)様子を目の当たりにし、何とかしなきゃ!と、危険な目にもあって実感を持つけども、アメリカに帰ってくるとやっぱりみんなどうでもいいのです、遠い国のことなんて。お金もみんな貸してくれません。豪華なパーティーに呼ばれてもらったお金が150ドルぽっちで逆ギレしてました。みんな実感がない!問題意識がない!と。
さらには、武装勢力との戦いの中で、どんどんドンパチして攻撃的になっていく中で、現地の仲間からも遠巻きにされます。もちろん子供たちに、本当にひどい目に合わせていること(自分の母親を殺させて忠誠を試し少年兵にしたり、地雷とか焼かれたりとか・・・・)に対する怒りがあってこそですが、無力化された敵兵もパン、と簡単に殺したりするので、仲間からも徐々に「え~・・・」って目で見られるようになります。
結局、主人公はそれなりに一番シンプルで身近な幸せや情熱を取り戻しますが、一つの絶対的な答えは出ないまま、映画は終わります。そう、これは実話をもとにした映画で、この映画のモデルとなった人物も、今なおスーダンで活動を続けているのです・・・。
本物のマシンガンプリーチャー(元バイカー)
Sam Childers(wikipedia)
大体「武器+職業」のタイトルの映画なんて笑えるものしかないのに(「ロボコップ」「ダイナマイト刑事」「セーラー服と機関銃」・・・)、『マシンガン・プリーチャー』はなかなかにまじめに、見ごたえがある映画でした。
最近CNNなんかで、アフリカ難民が臓器を取られてそのまま死体は打ち捨てられて、とられた臓器は裕福な何者かの命のために使われている・・・という報道や、中国のFOXCONNの悲惨な労働環境!という報道のあとで自分のPCの起動画面にでかでかと「FOXCONNです!」ってでるとか、グローバル、というものを考えたと時に、それでこそ、と思いはするけど、やっぱり痛みが伴うわけです。そんな現実の世界の複雑さに立ち向かうように、自分の情熱のとおりに行動した(している)Sam Childersという人物と、『マシンガン・プリーチャー』という映画のことは、覚えておいてもいいのではないでしょうか。